〝半ひきこもりさん〟なわたしの二次元への日々の沈みっぷりを気まぐれに

この路の行き着く先は―【パナティーア異譚3 再会のクロスロード (ファミ通文庫)】

パナティーア異譚3 再会のクロスロード (ファミ通文庫)パナティーア異譚3 再会のクロスロード (ファミ通文庫)
(2014/05/30)
竹岡 葉月

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異世界再召喚モノ
かつての小学生勇者・理人が6年ぶりに異世界に立つ
積み重なった年月の先
優しいばかりではない現実の中で
かつての勇者は何を見るか
3

再召喚時に巻き込まれた
理人の同級生・響子
異世界で彼女を待ち受けていたモノは―
そして、理人は彼女と再会できるのか

哀切すら漂う報われない現実と
それに臨む登場人物たちの切ない心の描写が充実
王道のストーリーテイリングが光るお勧めシリーズです



交わり分かたれる路の行き着く先は―

飾らない社交的なクラスメイト
その素顔は
一途に恋する普通の女の子
響子さん
そんな彼女が飛ばされた異世界
そこで待ち受けていた運命の残酷さ
裏切りと救いと絶望と

見知らぬ土地に放り出され
心通わせたと思った人たちに
手ひどく裏切られ
唯一、現実へと心を繋ぎとめていた想いさえも
断ち切られる
張りつめていた糸が切れる
彼女が現実から目を背けざるをえなくなるまでの
追い詰め方が実に巧みすぎて辛い

理人と響子
まさに再会の直前での梯子外し

ままならない現実に押しつぶされ
血塗らた道を歩かされそうになったところで
理人自身の抗う心が見せた
鮮やかな逆転劇を直前で魅せ
すわ、ようやくのハッピーエンドかという所でのひっくり返し

理人と響子はすれ違いに加えて
理人とイシュアンに横たわる
蟠りを解消するきっかけとなる彼の言葉もまた
混乱の最中、互いに真意伝えきれぬまま有耶無耶に、と
何とも切ない

そんなアップダウンのつけ方の妙が
この作品の真骨頂でしょうか
見事やられました

行き着いた異世界で
心通わせたと思った人からの裏切り
恐らく異世界に置いて
理人と対になる存在として
据えられるであろう響子の立ち位置など

ストーリーの筋道自体はド定番ですが
今回も魅せ方が巧い
二転三転する展開に
しっかり描かれるキャラクターの心理によって
双方がガッチリに胸をえぐる
王道としての完成度の高さがあり
そして、容赦ないところでは結構容赦がない
本作に置いて響子の運命はどうなっていくのか
理人の帰還は?イシュアンとの関係は?
次巻も見逃せないですね

そして、そんな切なさ全開の物語の中で
第二夫人として
押しかけ女房する気満々だったり
連れの女チェックに余念のない
理人の嫁ことウルスラさんの図太さ
嫁力の高さがいい清涼剤でした


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[ 2014/05/31 21:28 ] ファミ通文庫 | TB(0) | CM(0)
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