「本日の木曜洋画劇場は」とかいう感じで出てきそうな

Wizard―Daily Fairy Tale (幻狼ファンタジアノベルス) (2011/03) 小竹 清彦 商品詳細を見る

現代を舞台に裏社会をヤクザの組長の孫娘な天才少女ハッカーと何でも屋な青年というチート能力コンビが
駆け抜ける似非ハードボイルド、萌えではなくカッコイイをめざした作品。
テキストの端々に洋楽の曲名やタバコの銘柄などが登場し、洋画の探偵モノを意識していることがわかる。
ストーリー自体もそういった洋画のテンプレといった感じで良くも悪くも裏切らない展開で安定感あり。

この設定で安易な萌えに走らなかったことである程度、
巷に溢れるラノベの中でひとつ差別化を図れている部分はあるものの話として新鮮味がないのは確か。
あとは個人的嗜好からするとこの話のテイストにしてこの挿絵は足を引っ張っている気も。
絵柄が淡白というか書き込み不足というか。ない方がよかったかな。