瞳に写るすべての事に【現代魔女の就職事情 (1) (電撃コミックスNEXT)】

「できない」と「失敗」は違う
そして
それはね
「何もしない」とも違うんだ

原作を務めるミステリ作家さんの本は何冊か既読
少女小説っぽい雰囲気の描写をする方だなという印象を持ちましたが
本作もまたそういった印象を受ける空気感がありました

少々意地っ張りでおっちょこちょいな
魔女見習いの15歳
ひとり立ちの修行に来たはずが
何もできない知るばかりの日々
そんな毎日に落ち込みながらも

同年代の空への夢を持った少女に
優しく受け入れられ
挫けそうになったココロを奮い立たせ

その友人
つんけんした
自立心あふれる少女の言葉に
痛いところを突かれつつも
その言葉に自分の足りないところに気づく

そして
少女は街の人たちのやさしさに触れる中で
自分に出来る事を模索し始める

作中でも言及してしまっている程に
魔女宅を下敷きにした世界観
ストーリー骨子に
より現代劇、ライトな方向に寄せたような作品

導入として
優しい世界観の構築は
綺麗になされたと思うので
この空気感を大切にしながら
少女たちの成長譚を描く
連作短編テイストになってくれると
いいかな


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