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等しく訪れる【アニメ 甲鉄城のカバネリ #9】


甲鉄城のカバネリ
9
滅びの牙

そのときは等しく誰にでも訪れる

等しくカバネ這い回る大地へと解放する

その隠した真意ついに剥きだしにする美馬
甲鉄城の9-2

知らぬまま
請われるがままに
美馬の片棒を担ぐムメイ

解き放たれた城門
押し寄せるカバネ
広がる惨状を前に
彼女は何を想い
何を為したいと願うのか



かつて戦場へと取り残され
全ての恐怖を背負わされた
カバネの狩り手として
過ごさざるを得なかった10年を経て
美馬が得た真理

将軍の裏切りへの復讐心は
戦う恐怖を
自分たちに押し付けて
壁のうち
安寧と過ごす人々への憎しみへと昇華され
掲げた正義は

強ければ生き弱ければ死ぬ

味わってきたもの
自ら歩んだ10年
生きるモノをすべて
自分を切り捨てたすべてを
自分と同じ場所に引きずり下ろしたい

単純だからこそ
きっとどこまでも闇が深い
それが彼の理由

その真意知らぬまま
盲目に従ってきたムメイ
今の彼女は
外と触れ合う事で
違う考えを知っている

その純粋性
危うさ
迷える子供にすぎない事を知っている人たちがいる
甲鉄城の9-3
甲鉄城の9-4

殺すとイコマがうるさいからね
ぽろっと自然とムメイから出てくる
その言葉にムメイ自身が変わりつつある事も見て取れる

だからこそ
彼女に示された道ふたつ
自らの意志でもって選ばなければいけない時はきっと近い

盲目に歩んできた道に意味を見出し歩み続けるか
人として抗う新しい道を差し出された手を取り進むのか

そんな選択の時
かつての時間に想いを馳せるとき
ムメイの胸をよぎる優しい時間はあるのか
微かにその期待を感じさせたのは
散っていったホロビのムメイへの気遣い
それはただの憐憫だったのか
他にも何かがあったのか
彼女の散り際に思う事

貴方が私を怖がっているから
私も怖くなるのよ

怯える子供をあやすココロか
ホロビ
彼女の理由
最期の時
彼女が見たのは
美馬が抱いた死への恐怖か
彼女はその弱さに
愛しさを抱いたのか
母性を刺激されたのか
甲鉄城の9

散り顔の穏やかな表情にこもるそれが
少なからずムメイにも向けられていたのなら
これから先
「今まで」と向き合わなければならなくなるであろう
ムメイの僅かばかりかもしれないが
救いになるのかもしれない
彼女たちの「時間」に意味が見出せる事もあるかもしれない

そんなこんなで
変転する物語の中

何を胸に
どの道を行く事を決めるのか

ムメイさんの理由が
どこから生まれるのかが
個人的には見どころとなってほしいところでしょうか

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