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愛しさと、切なさと、伴う痛みともさえ―【夜にとろける(白泉社)】


夜にとろける
志摩時緒
完結 第3

恋の闇、恋の悩み、
恋の光、恋の怒り…



私 あの頃
大塚のこと
好きだったよ


高校生の仲良しグループ
バイト先の先輩後輩
義理の…etc
緩く絡み合う世界観の中で描かれる
恋の群像劇、短編集

時に甘く
時に切なく
時にどういしようもない痛みを伴うそれ
報われる報われないとか
そんなところとは関係なく
私たちはそれが
愛おしいから
手放せないから
大切に抱えて
生きている
例え
ほろ苦い切なさを残すものだったとしても


飾らない言葉
ありふれた日常を交わしていく彼ら彼女らを
透明感ある描写で描く

描かれるのは
概ね甘いお話ながら
時折ぐさりと刺したり
転げたくなる程の甘さを醸し出したりと
恋愛モノ短編集として出色で
とても空気感のよい作品でした^^





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