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読んだ本(2020.2)

2020年2月読了本 まとめ
覚書代わりにペタリ


謎の体調不良の安静中に読んだりで
読書量若干上昇月
ここ数年この時期に
事故ったり、病気ったりで
積み読が少し減るパターン多い気がするな(;´Д`)

以下ネタパレも含んでたりする本感想




2月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1977
ナイス数:59

きのうの影踏み (角川文庫)きのうの影踏み (角川文庫)感想
百物語風ショートショート集。日常と薄皮一枚隣り合わせの場所にあるホラー。短い中でそういう「雰囲気」を語る巧さを感じられるが、モチーフに共通項のある作品もあれど基本、独立した短編未満の長さのショートショート集なので読みごたえを期待すると肩透かしな面はあり
読了日:02月17日 著者:辻村 深月
終わった恋、はじめました (講談社タイガ)終わった恋、はじめました (講談社タイガ)感想
あの日、踏み出せなかったが故に終わってしまった、だけど今も囚われている大切な初恋に区切りをつける為に難病を抱えていた彼女を探す旅。旅先で色々な人の想いの形や区切りのつけ方に出会い、時に寄り添い、共感しながらあの日、踏み出せなかった一歩を踏み出す勇気を得る。全編通して穏やかな筆致、優しく透明感ある雰囲気の綺麗な物語。「これから」を感じさせるも多くを語らないスッとした幕切れがそんな物語の美しさを際立たせていた。
読了日:02月12日 著者:小川 晴央
スガリさんの感想文はいつだって斜め上 2 (5分シリーズ+)スガリさんの感想文はいつだって斜め上 2 (5分シリーズ+)感想
個性の強い美少女JKが一風変わった切り口で古典名作の読書感想文を書き、それに纏わる日常の謎系ミステリが展開される第2巻。読書感想文パートの切り口は相変わらず面白いが、本編が2巻早々にしてキャラを持て余して物語を順序立てて必要な描写をしきれていない印象。キャラクター小説のレーベルなので致し方ないかもしれないが、キャラの属性ありきで「なぜ」彼は、彼女はそういう行動をしたのかが弱く、物語やキャラクターへの共感、説得力が薄かった。
読了日:02月11日 著者:平田駒
虚構推理 スリーピング・マーダー (講談社タイガ)虚構推理 スリーピング・マーダー (講談社タイガ)感想
過去に「妖」の力を借りて行われた殺人事件を端とした富豪一族の遺産配分をかけた推理合戦で描かれるは、踏み込まざるべき場所へ踏み込んだ人間への因果応報。ミステリの定型シチュの中でそれを逆手に取るように虚構を重ねてより真実らしい虚構を構築する二転三転する展開の先、つまびらかにされる真実という流れはある種、推理小説の醍醐味に溢れていてこのシリーズらしい。また琴子と九郎、彼らの追う六花の本質、人ならざる者の危うさが具体的に語られ、今後のシリーズ展開も期待させる雰囲気もあった
読了日:02月10日 著者:城平 京
青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)感想
新キャラ続々、黒幕っぽいキャラも登場と新たな世界観の広がりを感じさせる新章らしい大学編スタートの第10巻。そんな中でも既存キャラに各々「らしさ」を感じさせるシーンが印象的に描けている辺りはさすが(個人的には空気読める後輩・朋絵とのやり取りが印象的)。またお話のテーマも『空気を読めるようになるという社会的生き物としての成長の中で見失った「自分」を改めて見つける』、このシリーズらしいお話。話の中心となった彼女がそんな思春期の壁を越え、また新しいステージへ踏み出していくラストは青臭くも眩しい清々しいモノでした。
読了日:02月07日 著者:鴨志田 一
勇者のセガレ4 (電撃文庫)勇者のセガレ4 (電撃文庫)感想
俺たちの戦いはこれからだEND。学生さんの人生の岐路での決意と第一歩をファンタジーというフィルターを通して描くラストは清々しい後味、物語の伏線は黒幕がしゃべるという定番の巻き展開はあったものの最低限まとまった着地、と読了感は悪くない。それだけに「恋する女の子は強い」ヒロインふたりと振り回される守られ系だけどいざという時はその胆力で魅せる主人公というメインをはじめとしたキャラクターたちの魅力が高まってきた中での打ち切りまとめのような形となったのは惜しいなと感じる処。
読了日:02月07日 著者:和ヶ原 聡司
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)感想
ちょっと鼻につく謎解き中毒・小鳩君とうかつに触るな危険小動物・小佐内さん、出しゃばらない「小市民」を目指す二人の高校生の日常の謎系シリーズ11年ぶりの新作。シリーズのサイドストーリー的連作短編でラストのカタルシスは本編に比べてやや落ちるも日常の謎系として各編含め綺麗に纏まっているのは流石。主人公ふたりの決して綺麗な正義感だけではない等身大感ある行動や思想の果てのほろ苦さある展開や「互恵関係」という浅すぎず、深すぎずな二人の距離感、小気味良いやり取りだったりはシリーズファンとしては懐かしく、非常に楽しめた。
読了日:02月02日 著者:米澤 穂信

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