B級伝奇ラブコメ【アダルトPC 紅蓮華】
![]() | 紅蓮華(ぐれんか) 初回限定版 (2012/06/29) Windows 商品詳細を見る |
ねこにゃん×桐月
人を喰らう化け猫少女との出会いから
人の心の憑く異界を巡る騒動に
巻き込まれた少年が
駆け抜けた短くも長い
秋の一ヶ月を描いたB級伝奇ストーリー
コンプリートしました
プレイ時間 20時間弱
良くも悪くも伝奇モノとして
無難な纏まりのB級作品
万人受けしやすそうだけど
その分個性不足な感
全サブヒロインにEDをという心意気は買いますが
正直取って付けた感が半端ない
作るならもう少し整合性を
そうでないなら
その分の開発リソースを
メインルートの求心力アップへ
と思う部分も…
桐月作品では
仲間内の結束感による盛り上がりは
コンチェルトノートに及ばず
伝奇部分の求心力は黄昏のシンセミアに及ばず
個人的にはそんなイメージでした
以下ネタバレありの雑感です
クリア順での各キャラ雑感
久那崎理奈
大人しく目立たないけど実は頑固なところもある
ちょっと疎遠気味な幼馴染のクラスメート
くおんや春名先生の異界について
主人公・涼士に進む道を示したりするなど
何げにしっかりした考えをもっていて
おいしい役どころがあったサブヒロイン
キャラクターとしては一番好きかも
女の人に貢ぐなんてよくないよのエピソードや
個別ルートでの無言のヤキモチぶりがお気に入り
三田春名
サブヒロイン
年の近い生徒に可愛いと評判の先生
異界の憑かれたトラウマを乗り越える流れは
一番心にくるものがあったかな
良くも悪くも一番大人な考え
某格闘技を語るときに熱くなってしまうのは
ある意味お約束ですが
そのギャップはやはりよいものですw
永月文香
メインヒロイン幼馴染枠
主人公宅に次々に増える
人外おさんどんを務めるお母さん
これまたお約束ですな
序盤で異界に憑かれたことで
暗い性格が明るく
唯一異界から恩恵を得た人物ではなかろうか
別ヒロインルートで
幼馴染として
主人公の背中を押すシーン
そこで複雑な心境への言及がもう少し欲しかったかな
おさんどん幼馴染の見せ場といえば
やはりそれだ、というのが私の持論なので(笑
相原沙織
メインヒロイン 美人で聡明な学園の先輩
頭が切れすぎてちょっとズレてるのが
チャームポイント?
もう少し頭脳派としての
活躍ぶりが欲しかったかな
他のヒロインにも言えることですが
結局、くおん、リーゼ、アリーセといって
人外メンバーは物語の主軸である
異界バトルでの貢献度が低く蚊帳の外感がつよいんですよね
そこがちょっとうまくなかったかな、と
一方で先輩ルートでは
お堅い武士道教師・桂木恭一教諭がカッコよかった
教師として背中で語るといった感じで実に男
その剣術の生まれの由来も
くおんルートで明かされますが
それを踏まえてのくおんルートでの
活躍はちょっとだけではありますが実に熱かったです
エウスリーゼ
メインヒロイン
主人公勢力と敵対する
理知的な金髪ゴスロリ枠の人外さん
涼士と仲を深めていく過程が
一足飛びだったかな~
アリーセとの漫才
共闘しだしてからみせる
世間ずれしていがゆえに
でてしまう天然が可愛かったです
アリーセ
エウスリーゼのお付のコメディ担当
ぼけた発言でリーゼにアイアンクローを
喰らうのがお約束
サブヒロイン
脇役としてはとても優秀
重苦しい雰囲気を
場違いな発言で和ませてくれますし
シリアスシーンでの
エウスリーゼへの忠誠や
涼士への好意から
ここはまかせて先にいけを
何度もやってくれます
道化師が見せる本気
実にずるいw
逆にヒロイン枠という感じはないんですよね
個別ルートはなくてよかったかも
飯塚香夏子
サブヒロイン ボーイッシュなクラスメイト
作品内1、2を争う取って付けED
異界につかれたときの
乙女な部分が抽出された
もうひとりの自分がでてくるというネタは
実に良く出来たコメディとなっていただけに
EDの取って付けた感がな~
八重
サブヒロインにしてラスボス
巫女さん枠
散々突っ込んできたサブヒロインEDですが
彼女のが一番その意義が分からなかったかも
バットEDですし
エロシーンってないとクレームくるものなのかしら
サブルートに関してはない方しっくりくるものが多い
いれるなら後日談として
フローチャート外に入れるとかにすればよいと思うのですが
くおん
メインヒロイン 化け猫枠
紅蓮華の実質トゥルールート
敵対から共闘
かけがえのない相棒へ
粗暴に見えて
それは純粋な心ゆえで
心を通い合わせれば
という人外ものとしての
王道を踏襲したルートでした
くおんの正体
異界の蛇の正体
桂木先生の剣など
伏線の拾い方、関連付け方は
やっぱりうまいですね
ただプロローグで
涼士に世界は不条理にできていると
キーワード的に言わせていたのに
その部分のほのめかしが
中盤足りていなかった気がします
特に涼士の過去についてはもっと
伏線を貼っておくべきだったかと
総評
全体としては
特に引っかかることなく楽しめたのですが
どうにも後味があっさり
結局、作品の柱となる
伝奇部分の魅力の引き出し不足が
最大のネックだったというところでしょうか
あとは個人の趣向の問題でしょうが
ねこにゃん氏と伝奇モノは
あまり相性が良くなかった気も
絵としてはあっさり系で
伝奇モノに必須な雰囲気の重さが
弱く感じました

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Tag: エロゲ