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愛を語るアジテーター【アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6 (講談社ラノベ文庫)】

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6 (講談社ラノベ文庫)
(2013/05/02)
榊 一郎

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剣と魔法の異世界へとつながる通路を
富士の樹海に発見した日本政府が
彼の国との交易の柱に据えたのはなんとオタク文化
そして、責任者に据えられる
シンイチはごく普通の元自宅警備員で…

ハーフエルフメイドさんや
ロリ皇帝に腐女子な自衛隊員など
ネタ系萌えコメディとみせかけての
ファンタジー世界に
オタク文化を広めるとどうなるの?な問題を
結構真面目に深くまで突っ込む
シリアス展開ありの割と骨太ファンタジー
6

シンイチの立場をおびやかす辣腕補佐登場に
牙をむく文化汚染
果たしてシンイチのオタク愛は
事態を打ち破ることができるのか?!


シンイチの存在を脅かす内憂・ヒカルの登場
彼女の性別については表紙絵からして
フラグびんびんだったので
いつくるか~と待ち構えてましたが
ミュセルも交えたお約束な流れで実にGJでした^^

そんな表向き穏やかな展開とは裏腹に
次々とその辣腕ぶりを発揮するヒカル
その卒のなさから明らかに
日本政府の尖兵としてやらかしくる事は分かりましたが
その実害はこれまたボディーブローのように
響いてくる胸の苦しくなる展開

再びの文化汚染の危機
この辺の描写は割にシビアで
背筋に来る薄ら寒さがありますね
読み手としてもエルダントの人々に
愛着が出始めてる6巻だからこそ余計に

そして、それを踏まえてのシンイチの逆転の一手が
どこまでも馬鹿馬鹿しくも清々しい

今回も爽快感抜群でした
完璧に危ない独裁者の演説で
アホか~と突っ込みたくなる手法ですけど
シンイチの根っこがどこまでも
純粋に好きなものを共有したいという想い
できているからこその真っ直ぐさがあって
やっぱり自分もどっぷりそちら側の人間で
愛してるからこそ共感できてしまうんでしょうね(笑

ヒロイン陣ではやっぱり安定のミュセルさん
その一途な献身ぶりへのキュンキュンが止まりませんw
 「私は、シンイチ様の味方です。
そこだけは変わりません、絶対に」
 

この子なら絶対そう言うだろうなあと分かっていても
じんとくる台詞です

ミュセルに限らず
シンイチが真摯な態度で
この1年で積み上げてきたものは
ちょっとやそっとじゃ揺るがない
毎回そこがキーになる定番展開ですが
やっぱり胸が熱くなります( ;∀;)

そんなこんなで
とりあえずのアウトブレイク状態を回避したシンイチたち
ヒカルに関しては根っこの部分はいい子でしたということで
実利計算に長けた切磋琢磨できる同僚も手に入れた交易会社アミュテック

シビアなように見えて
基本優しい世界観な作品だからこその読後感の良さ
その意味でも彼がこうして仲間になる終盤の展開は
この作品らしくてよかったのではと思います

次回の展開も楽しみですね

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