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〝半ひきこもりさん〟なわたしの二次元への日々の沈みっぷりを気まぐれに

昨日を越えて今日を生き明日を紡ぐ物語【君の居た昨日、僕の見る明日(富士見ファンタジア文庫)】

君の居た昨日、僕の見る明日〈5〉Graduation Ceremony (富士見ファンタジア文庫)君の居た昨日、僕の見る明日〈5〉Graduation Ceremony (富士見ファンタジア文庫)
(2007/04)
榊 一郎

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此処ではない何処か
時空の狭間・鈴乃宮学園
そこは何かから「逃げてきた」ものたちの箱庭

学園としての役目を果たせず燃え落ちた学園の化身
卒業することなくその身を炎に焼かれた少女
人になることを望む狐の少女
人の心を得たい機械の少女
ありのままの自分を受け入れてくれる場所を求める霊能少女
そして、失恋から逃げ出した少年

越えるべき昨日を抱えた少年少女が
優しき箱庭の今日を生きることで
明日へと歩みだす
センチメンタルラブコメディ





生きていくために必要な何かを得るために
間違っても何度でもやり直せる優しいママゴトの世界
そして、いつか巣立っていかなければならない場所
それが「学校」


1巻序章を読むと何とはなしに
物語の終わりが読める本作

終わりが決まった物語
それはまさに学校生活をひとつ象徴する言葉であり
この物語の描きたいモノ
それが物語の雰囲気を良くしています

昨日を越えて今日を生きて明日を紡ぐ物語
「学校」という場所が持つ優しさ
そこへの郷愁をテーマに据えた愛おしい物語

もう少し彼らのドタバタした日常を読みたかった
と思わせられたのはこのテーマを見事に描いた左証と言えるかも

あとがきで宣言されている
これが書きたかったという終章は実にぐっとくる出来
序章を読んだ時に想像した終わりからは
ちょっと外された感ありでしたが
多くは語らずも…な締めはじわっと胸に染みる素敵な終幕

主人公である優樹とヒロイン・アグニ
彼らのその後について
直截的に書かない辺りは心憎い限り

登場人物の内面描写にじっくりと尺を割いており
今時のラノベのように勢いで押し切るタイプではない
そのためテンポが悪いと感じられる面もあるかもしれないが
筆力は高く読める文章だと思う
遅れてきたヒロイン登場の3巻以降は
王道の優しいラブコメで盛り上がり
それ以降は弛れる事なく終幕
全5巻とシリーズとしては手の出しやすい長さであり
ラストの余韻は一読の価値アリなので
ぜひ読んでみてもらいたいおすすめの1作


君の居た昨日 僕の見る明日(1)―STARTING BELL― (富士見ファンタジア文庫)君の居た昨日 僕の見る明日(1)―STARTING BELL― (富士見ファンタジア文庫)
(2004/08/20)
榊 一郎

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