相棒と駆け抜けるかけがえの無い10日間【コンチェルトノート PCアダルトゲーム】
お盆なお休み中に久しぶりに
コンプリートクリアした一本
なかなかによい作品だったので
思わず、書き散らかした感想を
ちょっとだけ整えて作品紹介です
ひとりでもなく
ふたりだけでもなく
それはみんなで紡いだ物語
このままでは
あと10日間で死ぬと
運気を司るちっこい神霊から
予言された主人公 倉上進矢は
10年ぶりに再会した
パーフェクト幼馴染にして
相棒である素直クールな 神凪莉都と
10日後の死を
回避するため仲間たちと
大小様々なトラブル解決に東奔西走する
そんな彼らの未来へ進む絆の物語
おススメ度 ★★★★☆
プレイ時間 25時間弱
ルートロックあり(初回 白雪or和奏ルートのみ trueルート 開放条件あり)
【雑感】
ストーリー運びの緩急が今ひとつな部分があるが
それを補う勢いもまたある作品
まずはキャラクター造形のうまさ
テンプレのキャラクターではあるが
一捻り、こういう一面も持ってますよ
という見せ方がどのヒロインにもあり
魅力的に仕上げられている
そして、そのヒロインたちを
きちんと肩を並べられている主人公
不幸体質ながら
それをネタにする明るさ
突発的なことに対応できる
手先の器用さ、度胸を持っている
ちょっとかっこよい青年
そんな主人公とヒロインたちが
ひとつの目的に向け
ある種、共犯関係的に協力して
事に当たっていくというのは
王道な展開でそれだけに
多くの人が引かれるものがあると思う
特に主人公と幼馴染 莉都の
当意即妙のやりとりは
恋愛関係というより
相棒という言葉の似合うもので
素敵でした
次にフローチャート、アイテムなどのシステム
イベントをこなしていくと
イベント間の繋がりがわかるツリー図が
形成されていき
通過したイベントには自由にジャンプできるシステムと
イベント上で主人公が手に入れたアイテムの一覧
というそれほどオリジナル性のあるシステムではないが
繰り返しプレイが前提となるギャルゲにおいては
非常に相性のよいシステムであることが再認識できた
またあまりうまく使えていなかったが
何気にストーリーとの絡みもあり
一本の作品としての完成度アップにかなり
好影響を与えていたと思う
また細かいところではあるが
日付が変わるごとに表示されるカレンダー
物語の進行に合わせて
ヒロインたちの手書き落書きが増えていく
という仕掛けなのだが
これもまた地味ながら
キャラ同士の関係性
物語の雰囲気作りに効果が出ていた
こういった創り込もうとする意思が
端々に感じれるのには
好感が持てた
そんな訳で荒さはあるが
キラリと光るものがある秀作で
おススメ
以下はネタバレありの感想です
シナリオクリア順にちょろちょろと感想を
東条白雪
ルート規制上最初にクリアする人も多いであろうルート
お嬢様な白雪との恋愛を阻むのは
お家の壁という作品中最も変化球の無かったストレートなシナリオ
それだけにシナリオとしての完成度は作品中、一番よいかもな纏まりのよさかも
キャラとしては病弱なお嬢様という外見ながら頑固な一面もあり
その頑固な一面がシナリオが欝になりそうなときに
引っ張りあげてくれる要素となり
シナリオ完成度アップにかなり貢献していたかも
主人公の告白やら何やら慌てふためいて舌をかんだりする姿は
実になんだこの可愛い生き物は、でした
今里和奏
明るく元気いっぱい
転校前も後も同じクラスの元同級生で現同級生
何気に熱いスポーツ少女
何気に一般の感性からずれた面子の多い
仲間内でのつっこみ役で輝いていたイメージ
主人公のあけすけな発言に
騒ぎながら突っ込みながらの照れ方は
この年頃らしい友達の延長線上の恋仲っぽくてよかったです
名凪星華
唸れ鉄拳な姉御生徒会長
出会いのシーンや不良撃退シーンなど
武闘派なシーンが実に多い男前かつ姉御な先輩
一方で面倒見がよく、可愛らしい女の子の部分もあり
主人公のいきなりのキスをどちらが先に唇を離すかの
息止めレースにしてしまう負けず嫌いっぷりと
素直じゃない照れ方に
その豪胆さと可愛らしさ実に楽しませていただきました
夕月小夜璃
無表情な仕事の出来るメイドさん
しかしてその実態は可愛いもの好きでお茶目なお姉さん
初対面は表情の読み辛い、できる人イメージ先行だったため
仲良くなるにつれみせてくれるぬいぐるみ好き、コイバナ好きの
お茶目なお姉さんっぷりがより際立ち、ぐっときました
ルートシナリオとしては描写不足が目立ち
小夜璃の感情の流れがいまひとつしっくりくるものがなく印象が薄いです
そんなこともあり個人的に一番彼女が輝いていたな、と思うのは
白雪ルートのうじうじ悩む男の子の後押しをする役割を
やってみたかったと主人公の相談をきくシーン
食いつきっぷりのよさと自身の隠したままの想いを
例え話として持ち出すお姉さんっぷりが素敵でした
神凪莉都
パーフェクト幼馴染にして素直クールな無二の相棒
この作品の顔とも言えるキャラクター
頭脳明晰、容姿端麗 etc 完璧超人の頼りになる人物
一方で口下手で同年代とのつきあいが浅く
時たま天然ともとれる発言が出ることも
10年ぶりの再会ながらブランクを感じさせない阿吽な
主人公 進矢とのやりとりが秀逸
ふたりがコンビを組んで
敵対者や困難と闘うときの
冗談を交えながらの軽妙なやりとりは熱くなるものがありました
そんなこともあり、恋愛関係になるより
現状の相棒関係という立ち位置のほうがしっくりくるキャラでした
背中を任せられるのはおまえだけだ、みたいなノリ
シナリオとしては
全ルートを踏まえた上での真相編
ストーリーの骨格、狙いはよかったが
緩急のつけ方にやや難があり
盛り上がりきれなかった面があるかも
まあ、それでも終盤の
過去の傷を抉られた進矢のピンチ
口上高らかに仲間が集まるシーンなどは
結構燃えました
それだけに惜しいという気持ちが強い
もう一歩魅せる力のあるシナリオになっていればな、と

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コンプリートクリアした一本
なかなかによい作品だったので
思わず、書き散らかした感想を
ちょっとだけ整えて作品紹介です
![]() | コンチェルトノート 通常版 (2008/11/28) Windows 商品詳細を見る |
ひとりでもなく
ふたりだけでもなく
それはみんなで紡いだ物語
このままでは
あと10日間で死ぬと
運気を司るちっこい神霊から
予言された主人公 倉上進矢は
10年ぶりに再会した
パーフェクト幼馴染にして
相棒である素直クールな 神凪莉都と
10日後の死を
回避するため仲間たちと
大小様々なトラブル解決に東奔西走する
そんな彼らの未来へ進む絆の物語
おススメ度 ★★★★☆
プレイ時間 25時間弱
ルートロックあり(初回 白雪or和奏ルートのみ trueルート 開放条件あり)
【雑感】
ストーリー運びの緩急が今ひとつな部分があるが
それを補う勢いもまたある作品
まずはキャラクター造形のうまさ
テンプレのキャラクターではあるが
一捻り、こういう一面も持ってますよ
という見せ方がどのヒロインにもあり
魅力的に仕上げられている
そして、そのヒロインたちを
きちんと肩を並べられている主人公
不幸体質ながら
それをネタにする明るさ
突発的なことに対応できる
手先の器用さ、度胸を持っている
ちょっとかっこよい青年
そんな主人公とヒロインたちが
ひとつの目的に向け
ある種、共犯関係的に協力して
事に当たっていくというのは
王道な展開でそれだけに
多くの人が引かれるものがあると思う
特に主人公と幼馴染 莉都の
当意即妙のやりとりは
恋愛関係というより
相棒という言葉の似合うもので
素敵でした
次にフローチャート、アイテムなどのシステム
イベントをこなしていくと
イベント間の繋がりがわかるツリー図が
形成されていき
通過したイベントには自由にジャンプできるシステムと
イベント上で主人公が手に入れたアイテムの一覧
というそれほどオリジナル性のあるシステムではないが
繰り返しプレイが前提となるギャルゲにおいては
非常に相性のよいシステムであることが再認識できた
またあまりうまく使えていなかったが
何気にストーリーとの絡みもあり
一本の作品としての完成度アップにかなり
好影響を与えていたと思う
また細かいところではあるが
日付が変わるごとに表示されるカレンダー
物語の進行に合わせて
ヒロインたちの手書き落書きが増えていく
という仕掛けなのだが
これもまた地味ながら
キャラ同士の関係性
物語の雰囲気作りに効果が出ていた
こういった創り込もうとする意思が
端々に感じれるのには
好感が持てた
そんな訳で荒さはあるが
キラリと光るものがある秀作で
おススメ
以下はネタバレありの感想です
シナリオクリア順にちょろちょろと感想を
東条白雪
ルート規制上最初にクリアする人も多いであろうルート
お嬢様な白雪との恋愛を阻むのは
お家の壁という作品中最も変化球の無かったストレートなシナリオ
それだけにシナリオとしての完成度は作品中、一番よいかもな纏まりのよさかも
キャラとしては病弱なお嬢様という外見ながら頑固な一面もあり
その頑固な一面がシナリオが欝になりそうなときに
引っ張りあげてくれる要素となり
シナリオ完成度アップにかなり貢献していたかも
主人公の告白やら何やら慌てふためいて舌をかんだりする姿は
実になんだこの可愛い生き物は、でした
今里和奏
明るく元気いっぱい
転校前も後も同じクラスの元同級生で現同級生
何気に熱いスポーツ少女
何気に一般の感性からずれた面子の多い
仲間内でのつっこみ役で輝いていたイメージ
主人公のあけすけな発言に
騒ぎながら突っ込みながらの照れ方は
この年頃らしい友達の延長線上の恋仲っぽくてよかったです
名凪星華
唸れ鉄拳な姉御生徒会長
出会いのシーンや不良撃退シーンなど
武闘派なシーンが実に多い男前かつ姉御な先輩
一方で面倒見がよく、可愛らしい女の子の部分もあり
主人公のいきなりのキスをどちらが先に唇を離すかの
息止めレースにしてしまう負けず嫌いっぷりと
素直じゃない照れ方に
その豪胆さと可愛らしさ実に楽しませていただきました
夕月小夜璃
無表情な仕事の出来るメイドさん
しかしてその実態は可愛いもの好きでお茶目なお姉さん
初対面は表情の読み辛い、できる人イメージ先行だったため
仲良くなるにつれみせてくれるぬいぐるみ好き、コイバナ好きの
お茶目なお姉さんっぷりがより際立ち、ぐっときました
ルートシナリオとしては描写不足が目立ち
小夜璃の感情の流れがいまひとつしっくりくるものがなく印象が薄いです
そんなこともあり個人的に一番彼女が輝いていたな、と思うのは
白雪ルートのうじうじ悩む男の子の後押しをする役割を
やってみたかったと主人公の相談をきくシーン
食いつきっぷりのよさと自身の隠したままの想いを
例え話として持ち出すお姉さんっぷりが素敵でした
神凪莉都
パーフェクト幼馴染にして素直クールな無二の相棒
この作品の顔とも言えるキャラクター
頭脳明晰、容姿端麗 etc 完璧超人の頼りになる人物
一方で口下手で同年代とのつきあいが浅く
時たま天然ともとれる発言が出ることも
10年ぶりの再会ながらブランクを感じさせない阿吽な
主人公 進矢とのやりとりが秀逸
ふたりがコンビを組んで
敵対者や困難と闘うときの
冗談を交えながらの軽妙なやりとりは熱くなるものがありました
そんなこともあり、恋愛関係になるより
現状の相棒関係という立ち位置のほうがしっくりくるキャラでした
背中を任せられるのはおまえだけだ、みたいなノリ
シナリオとしては
全ルートを踏まえた上での真相編
ストーリーの骨格、狙いはよかったが
緩急のつけ方にやや難があり
盛り上がりきれなかった面があるかも
まあ、それでも終盤の
過去の傷を抉られた進矢のピンチ
口上高らかに仲間が集まるシーンなどは
結構燃えました
それだけに惜しいという気持ちが強い
もう一歩魅せる力のあるシナリオになっていればな、と

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