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〝半ひきこもりさん〟なわたしの二次元への日々の沈みっぷりを気まぐれに

約束は絆【鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人  コバルト文庫】

鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人 (鳥籠の王女と教育係シリーズ) (コバルト文庫)鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人 (鳥籠の王女と教育係シリーズ) (コバルト文庫)
(2009/07/01)
響野 夏菜

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呪われた皮肉屋王女様と毒舌魔法使いの王道少女小説
キャラの軽妙なやりとりが楽しい
コメディよりの作品
呪いにひとつの決着となる第3巻

今回はコメディ的にはカエル祭り
シリアス的には王女と魔法使いの約束、王女の肉親たちの胸の内など
何気にほろりとくるシーン満載

以下はお気に入りなシーンについて
ネタバレありです
今回、一番の見せ場として書かれたであろう
王女エルレインと魔法使いゼルイークの
『月』と『光』の約束
魔法使いとしてあなたを守護すると宣誓するゼルイークの『月』に対して
悠久に近い時を生きるゼルイークの寄る辺として
死し、生まれ変わった自分の下に何度でも帰ることを許すという
エルレインの『光』の約束
互いが互いの希望となり、心を支えあうこと
月明りの下、静かに交わされるこの約束のシーンは
ベタではあるけれどぐっと来る名シーンでした

そして、もうひとつ個人的に名シーンとして推したいのが
エルレインと叔父のやりとり

エルレインの母レリに想いを寄せ、
唯一人、呪いの真実を打ち明けられていた叔父ユークト
レリとその真実を時が来るまで隠し通すと約束した
彼にとってある意味、
エルレインの身代わりとしてレリが死んだ
という意識が強い
それ故に
エルレインを憎んでいる、今までも、これからも
それを詫びるつもりはない
と本人に向けて口にするユークト
ただそれでも、
「しあわせにはなれ」
と最後に付け加えられた言葉
それに対して一瞬呆気にとられるも
「言われなくてもなります」
と立ち去ろうとする叔父の背に怒鳴ってみせるエルレイン
そんな彼女の姿に亡き母レリにそっくりだ、と
初めてエルレインがレリの娘であることを認める発言をするユークト

『光』の約束もよかったけれど
個人的にはこちらも好きです

エルレインに対して割り切れない想いを抱える叔父
それでもレリの忘れ形見として
彼女が幸せになることは
望んでいる
約束がレリの想いを伝え、
それがユークトを縛る一方
きっと支えもしているのだろうと
感じられる語り

そして、エルレインに向けての
幸せになれ、という言葉
変則的ではあるけれど
エルレインが「なります」と
返した時点でこれもまたひとつの
約束となり、エルレインと叔父が
打ち解けることはないまでも
肉親として繋がっていると信じられる
礎になるのかなと
そんな万感が透ける名シーンでした



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[ 2011/09/01 06:45 ] コバルト文庫 | TB(0) | CM(0)
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