日常系ミステリ風ラノベなラブコメ
![]() | 子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫) (2010/10/30) 玩具堂 商品詳細を見る |
魅力的なキャラで送る日常系ミステリ風味ラブコメ。
キャラクターとその掛け合いのテンポがよく、おススメ。
ミステリ部分は確たる証拠云々に裏打されるタイプのものではなく
相手の言動から確からしい状況証拠を積み重ねて状況を推理するというタイプで
ミステリとしての緻密さは薄い。
ただ学園ラブコメとしては良い出来。
今のライトノベルにおける売れ筋のキャラ造詣を熟知しているなというキャラ設定。
キャラの動かし方、心理描写がうまさ。
そして、そこに相手の心情を追うというミステリのアクセントが加わり、
平凡なラブコメから一歩出て色のある作品になっている印象。
以下は同レーベルから出ていた似た印象を感じた作品について触れつつの。
読み始めは個性的なキャラクターによる日常系学園ミステリということから
同レーベルから出た米澤穂信『古典部シリーズ』を思わせる雰囲気。
ミステリ部分のカタルシス、やられた感は『古典部』に及ぶべくもないが
それはこちらの『子ひつじ』はミステリではなくラブコメだからといった部分が大きいか。
キャラも『子ひつじ』は非常にライトノベルらしく最終的な読後感はかなり違う方向に。
イメージとしては『古典部』÷ミステリ分−苦味分+甘味多めといった感じ。
同レーベルから出た米澤穂信『古典部シリーズ』を思わせる雰囲気。
ミステリ部分のカタルシス、やられた感は『古典部』に及ぶべくもないが
それはこちらの『子ひつじ』はミステリではなくラブコメだからといった部分が大きいか。
キャラも『子ひつじ』は非常にライトノベルらしく最終的な読後感はかなり違う方向に。
イメージとしては『古典部』÷ミステリ分−苦味分+甘味多めといった感じ。